経験から言うと知らない人が多いけど、日本の大学入学共通テストでは現在、5つの言語(韓国語、中国語、独語、仏語、英語)の中からの選択が可能です。そもそもこれは多くの国でも同じで、スペインでも英語は必須ではなく、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語の中から選択ができます。日本で行われるこれらの試験の一つの特徴としては、英語以外のこれらの4つの言語の試験では聴解(リスニング)テストがないということです。また、次の平均点を見ると(大学入試センターの
このデータに基づき作成)、受験者が少ないものの、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語の平均点は英語読解(ライディング)を一般的に上回っていることが分かります。特に中国語と韓国語に当てはまります。また、フランス語とドイツ語の受験者数がやや減っているが、中国語、そして特に韓国語の受験者数は急増しています。

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ドイツ語
フランス語
中国語
韓国語
最後に言いたいのは、①英語以外の外国語テストを認める大学を自分で調べてください。②日本の外国語試験は非常に長くて、不要なものが多い!ということ。スペインでは作文問題も含んだ試験問題はおそらく1枚ぐらいだけだったと思います。③最初から海外の大学に留学する場合は、必ずしも共通テストがいらないかもしれないので、この点もそれぞれの国の大学と確認してください。そして、④将来スペイン語など、言語の数も増やして欲しいということですね。